平成21年某月 脱会

教団名:K会
年齢・性別:24歳 男性
HN:Oさん
入信時年齢:22歳
手記
【入信のきっかけ】
私は高校時代の親友から一対一で勧誘を受けました。
・他宗教(キリスト教、イスラム教)の教えについて、論理の合わないおかしな点
・因、縁、果の道理に基づいての物の見方
・中国が日本に攻めてくる
・功徳(良いこと)が起こり生活が守られる
など、数時間にわたり色々な話を聞きました。面白い話で、興味深いなと話を聞き込んでいたのを覚えています。
相手からは「宗教勧誘などして偏見をもたれて当然だ、でも本当に大事なことで伝えたかったのだ。
3ヶ月実践して結果が出なければいつでもやめてよいから、やり方だけでも聞いてほしい。」といつになく真剣に話をされ、やり方だけなら、と入信しました。

【入信中の心理】
入信をしてからは、私を勧誘した親友から「日曜勤行」という週に一度の集いへ毎週お誘いがかかりました。日曜だけ少し位ならと参加していました。集いの場には、会の中でより役職の上の人が来ており、「指導」という名目で1~2時間色々な話しを聞かされていました。
いつからか「この会の人たちは本当に日本を救うために、趣味や家族サービス等、やりたいこともやらずに頑張っているのだな。その気持ちには嘘はない。」と真剣に心から思っていました。
また少しでも良いことがあると、「これは功徳だ、有難い。」と信じている自分がいました。
そして私も声のかけ易い友達を勧誘してみようと思い、勧誘を始めました。

勧誘の際、相手が怒り出し席を立つなど、勧誘後どのような結果になろうとも「罪障消滅」だとか「相手に下種だけは出来た」だとか、会の人達と良いように解釈しながら勧誘を続けていました。
正直、活動が嫌になることも多々ありましたが、頑張っている他の会員の姿をみて、自分も頑張れるようになりたいと思っていました。

【AYDA(大埜さん)との出会いと話】

大埜さんとは、私を心配した両親が連絡を取り会わせてくれました。正直、当時は僧侶の方は全く信じておらず、どのような人が来たのか確認する、という気持ちの方が強かったです。
大埜さんから聞かされる話は耳を疑うような話ばかりで、私が聞いていた基本的な教えが覆される事ばかりでした。
大埜さんからは「人を勧誘するからには聞かれた事への説明責任がある、知らない、知らなかったは許されない。
疑問を持つことは普通であり、会への疑問について自分で調べてほしい。」と何度も言われた記憶があります。

大埜さんからは
「会の先輩達に聞いても構わないが、妄信しているだけだから、答えられないだろう。」
とも言われました。その一言で、会の人たちが嘘を言っているはずはない、確認をしなくてはと思うようになりました。答えはすぐ先輩から返ってくるだろうと思っていました。

【脱会までの気持ち】

相談し、会の先輩からの第一声は
「宗門の人間なんかに会うんじゃない。会うことは進められないが、今後会うならば相手(大埜さん)の話の正否を確認したいから、ICレコーダ等に録音して来い。」
というものでした。さらに「ここで大埜さんに惑わされて、勧誘をやめたり、脱会したら成仏失敗で地獄行きになる。また大埜さんや親に、私をやめさせた罪を作ってしまい、三人は地獄行きになる。
親が真っ黒な遺体で死んだらそうさせたのはお前だ。」と怒気混じりに言われたのを覚えています。
私もただただ妄信していたので先輩達は私の事を想って言ってくれているのだなと感じていました。

しばらく様子を見ようと、自分で少しずつ調べ、新たに出てきた私の疑問に対しては、メールで大埜さんに答えてもらうようになりました。会の先輩達からはきちんとした答えは返ってきませんでした。
ただ「やめれば地獄行き。会長を信じて、勧誘をして自身で答を掴ませていただこう。」とそれだけでした。

先輩達は妄信している…確定的だ、と思うようになりましたが、「でも、もしも本当だったら…罰で苦しむことになる」と恐怖心があったのを覚えています。

【脱会を決意した時の気持ちときっかけ】

私が脱会を決意したきっかけは、会の先輩との会話からでした。その先輩自身も、私と同様の質問を持っていたにも関わらず、知らぬふりをしていたことが分かったからです。
「そんな事はどうでもいいから、とにかく勧誘しようよ!一名でも勧誘して、上長(役職のより上の人)に報告しようぜ。相手を探してくれよ。」と明らかに数かせぎの勧誘なのが見えた瞬間でした。この時に、本当に「心から日本を守ろう」と考えているのだろうか、その時まで心から信じていた部分に疑問を持ちました。
勧誘はもう絶対にしない、出来ないと思いました。

「しかし、辞めて本当だったなら罰が怖い。」と後はただそれだけでした。
大埜さんからは「不安はあるだろうが、大丈夫だ。」との声をかけてもらいました。ちょうどその頃、私が原因で両親の仲にも悪影響を与えており、決断するしかない、と脱会を決意しました。

【脱会後の気持ち】

脱会後すぐは、「悪いことが起こった、罰かもしれない」等、色々と後遺症のように考えることもありました。しかし、解放感もあり、友達と休日に遊びに出たりするようになって、少しずつ後遺症も薄れていきました。

となっては、辞めて本当に良かったです。心からそう思います。

理事長コメント>

詳しく書いてくれて本当にありがとう。
カルト的要素をもった教団は、必ず「恐怖心」を植え付けます。
K会の場合は、それが「地獄」「罰」「魔」「中国が責めてくる」などと言うわけですね。
その恐怖心が、勧誘活動に没頭させ、疑念を持たせないようにする一番の力になってしまう。
その為に、学校や会社で手当たり次第勧誘をしてしまい、学校を強制退学に、会社をクビにという話が全国的にあるのもK会が多いです。
脱会を決意するには、相当な勇気が必要であっただろうと思います。
よく決断してくれました。気付くことができて本当によかったですね。